初期配置・ＡＢＣ配置の各パターンにおける生産力
ゲーム開始時の数字チップの配置として、ランダムに配置すると極端に生産力の高いところや低いところが生じて手番による有利不利が大きくなるため、公平な配置として数字チップの裏に書かれたアルファベットの順に並べる「ＡＢＣ配置」がよく知られており、各種大会でもこの配置を採用することが一般的です。資源の種類を無視すれば、ＡＢＣ配置であり得る盤面は、起点となる「Ａ」のチップと砂漠の相対的な位置関係により決まり、１９通りしかありません。そのすべてのパターンについて、どこに初期配置の家を置けば生産力が高くなるのか、一覧を作成しました。初期配置を決める際は、ぜひ参考にしてください。
各パターンにおいて、生産力１０以上となる位置を、生産力に応じた色の家のアイコンで示しました。
- 生産力１３（濃赤）…７通りの島で生じる、非常に高い生産力です。砂漠が外周にある場合でないと生じません。必ず「６・５・９」の数字からなります。３つの土地がすべて同じ資源または安い資源の２色である、他に生産力１２かつ３色で３：１港が取れる場所がある、などの特段の理由がない限り、空いていれば最優先で取りましょう。
- 生産力１２（橙）…８通りの島で最大の生産力となります。「５・８・１０」または「６・９・１０」または「６・９・４」の数字からなります。生産力１２が最大となる島の場合、その場所は島に１箇所しかないか、複数個あっても隣接した場所となるので１〜２人しか置けない状況になります。生産力１３と同様に、よほどの理由がない限り空いていれば取るべきです。
- 生産力１１（緑）…４通りの島ではこの生産力が最大となります。ただし生産力１１が最大となる島の場合、その場所は複数個所あるので、資源の高安や港の違いなので取捨選択しましょう。１番手・２番手の１軒目では最低でもこのくらいの生産力が欲しいところです。
- 生産力１０（青）…１軒目としてまあ戦える最低ラインと言える生産力です。１番手・２番手でここを取る場合は、高い資源をほぼ独占できるなどの相当な優位がなければ苦しい戦いになるでしょう。３番手・４番手でも、１軒目からこれより低い生産力のところを取ることは避けたほうが良いでしょう。
まとめ・考察
以上の図より、以下の結論が得られます。
- １０以上の生産力は、必ず「６」「８」「５」「９」のどれかが絡んでいるので、初期配置の場所を探す場合はこの４つの数字の周囲を探せば十分です。
- 逆に、「２」または「１２」は、隣に「６または８」と「５または９」があって初めて生産力１０になるので、この条件を満たさない限り「２」と「１２」の周囲は検討する必要がありません。